『極悪女王』白石和彌監督がこだわった、当時の熱量の再現 ゆりやんらの努力によって「想像以上にリアルに」
オーディションの段階で、「こういう題材なので鍛えないといけないし、プロレスも練習しないといけないし、それでも大丈夫ですか?」という話をして、「やります」「やりたいです」という返事をいただいて、お願いしたという感じです。体重は、何キロぐらいにしようかと、それぞれ目標を決めて話をしていきました。ゆりやんの場合は、トレーナーの方が1カ月で増やす限界値を決めて、急に増やしすぎると病気になるリスクも上がってしまうので、定期的な検査や、増えすぎたらストップをかけたりしながらやっていました。
――40キロ増量されたゆりやんさんをはじめ、皆さん見事にプロレスラーの肉体を手に入れられましたが、その変化をご覧になってどう感じましたか?
ここまでやってくれると思ってなかったですし、本人たちも思ってなかったと思います。やっていくともう一歩先に行きたいと、みんな欲が出てきて、結果こうなったのだと思います。
●ゆりやんらキャストのプロレスの上達ぶりに驚き
――プロレスシーンも最終的にほぼ吹き替えなしでキャストご本人が演じられたそうですね。
長与さんたちの指導のもと、できることを少しずつ増やしていって、できる範囲の中でやっていこうと。