『極悪女王』白石和彌監督がこだわった、当時の熱量の再現 ゆりやんらの努力によって「想像以上にリアルに」
できない技を取り入れたい時は、吹き替えを使いながらやっていこうと決めていましたが、結果的にほぼほぼみんな自分でやっていました。1年ぐらいかけて撮影し、クランクインした時は新人時代ですが、クランクインしてからもずっとジムや道場に通って練習しているので、半年経つと「こんな技ができるようになりました」って、みんな成長していくんです。話を追うごとに彼女たちのプロレスも高度になっていて、成長している感があると思います。
――成長ぶりに驚かれましたか?
驚きですよ! 「こんなのできるの!?」と。当時の写真と並べた写真がありますが、「同じじゃん」と思いました(笑)
――キャストの方々がプロレスの練習は部活みたいだったとおっしゃっていますね。
レスラー役は10人いて、みんなで道場に通って練習して、本当に部活のようでした。僕が見に行った時も、ゆりやんだけ何かの技ができなくて号泣していて、みんなが「大丈夫だよ!」「できるよ!」「もう1回やってみよう!」って。それでうまくいったらみんなで喜んで、一緒に泣いてあげたりとかしていて、僕が入る隙間ないなって(笑)。
特に言うことないので、どうぞそのまま続けてくださいという感じでした。