北村匠海、ヒット中『十二人の死にたい子どもたち』で心がけた“普通”
としてよく名前を拝見していました。映像業界に革新的な撮影技法を取り入れた方ですし、作品も見ていたので、撮影も楽しみだったんです。だからこんな豪華なキャストのみんなと堤監督で映画を作れる、ということだけで、撮影前からワクワクしていました。
――よく意識していた方と、今回ついに一緒だったんですね。
堤監督か、手塚治虫か、みたいなところで(笑)。憲法が公布された日でもあるし、11月3日生まれって芸術肌の人が多いらしくて、シンパシーを感じます。監督と会った時も、資料で見ていただいてたのか、真っ先に「誕生日が一緒だね」と言っていただきました。本当にユーモアのある方だったし、ブラックジョークも面白くて。
イケメンに変な声出させがちだと思うんですが、今回、まっけんが矛先を向けられてました。間近で見ていて「あ、堤さんのフェチが出てる」と思いました(笑)。
●橋本環奈は…「華がある人」
――若手実力派の皆さんで演技合戦、という面もあったと思いますが、いかがでしたか?
みんながみんな個性的で、お芝居も色があって、意外と僕の役は普通の少年だったので、「普通に見える少年も、自殺の決意に至るんだ」というところを体現したいと、演じていました。