2019年2月1日 06:00
稲垣吾郎『半世界』で新境地「知らない世界が多すぎた」 再出発後の変化も
僕はあまり年齢にはこだわっていないので。明日どうなるかわからないから分岐点という考え方はしない。ただ、45歳というタイミングでこの映画に出会えて本当によかったなと思います。
――阪本監督は、『座頭市 THE LAST』や『人類資金』で香取さんと組まれていましたが、香取さんから阪本監督について話は聞きましたか?
香取くんから阪本監督の話はよく聞いていて、彼もお仕事で出会った人とそこまで仲良くするようなタイプではないんですけど、そんな彼がすごく心許して2人でお酒を飲んだ話も聞いていたので、珍しいなと思って。彼が心を開いて自分の私情を話して、それをまた受け止めてくれて、というすごくいい関係性。彼の父親みたいなイメージが僕の中ではありました。
――ご一緒されて阪本監督の人間力を感じましたか?
感じましたし、作品にもあふれていると思います。大きくパフォーマンスするわけでもなくて、日本人的男性の優しさの表現というか、古き良きというか。
どんどん日本人の男性の優しさが欧米的になってきていて、僕もどっちかっていうとそっちかもしれないですけど、阪本監督は不器用なんだけどすごい優しい。だから同じ日本人として響きますね。