2019年2月2日 10:00
山田孝之は「宇宙人」 絶賛の声続々『デイアンドナイト』監督の執念
さん、プロデューサーとしてand pictures代表の伊藤(主税)さんが加わって、基本的にはこの5名で月1回ぐらいのペースで集まっていました。最終的に脚本が固まったのは、2017年5月。その年の11月にクランクインすることは決まっていたので、相当焦りもあったと思います。それまでの3年間の紆余曲折は何だったんだというぐらいのスピード感で(笑)。ロケ地の候補は他にもあったのですが、地域の方々と密接に映画が撮れるということで秋田に決まりました。
――風力発電の風車群が、物語の象徴的な存在として描かれています。監督の実体験がもととなっているそうですね。
4年前ぐらいのお正月だったと思います。
生きづらさを感じている時に、妻の実家に帰郷したことがありました。そこで風車を目の当たりにして、眺めていると2011年以降の日本も含めて、いろいろなことを象徴しているように感じたんです。
●山田孝之プロデューサーは「宇宙人」
――確かに、日常ではあまり目にすることがないものですよね。話せる範囲で構わないのですが、「生きづらさ」という閉塞感につながる出来事があったんですか?
若手で映画監督になるという道筋が見えてなかったんです。