2019年2月3日 09:00
瞳が輝きすぎる俳優・新田真剣佑の存在感…全てを受け止める演技力
まさに、堤監督の要求を受け止めた男。シンジロウのイメージと違うようだが、抑制している強い生命力の現れにも思える名場面になった。
○目ヂカラを眼鏡で抑制
ところで、シンジロウと『ちはやふる』の新が共通しているのは、運命を受け止める役柄だけではない。もうひとつある。眼鏡で目ヂカラを抑制しているところだ。シンジロウは、主張の強い八角形の眼鏡をかけ、しかも伏目がちにして、いつも何かを考えているような雰囲気を出している。唇に指で手をやる仕草はアップが多いのでアクセントとして考えたものだそうだ。溌剌としたキラキラ感を抑えてもなお、生命力がにじみ出てしまうのだから、やばい。
もともと、新田真剣佑の大きな瞳はどれだけ光を集めることができるのか、と驚くほど、キラキラしていて、生きる希望に満ち満ちている。いま、放送中のドコモのCMの彼の瞳は好奇心でいっぱいである。瞳の印象が強すぎて、顔全体がわからないというか、全身瞳のような、例えば、鬼太郎のお父さん目玉の親父をやっても、新田真剣佑だとわかってしまうに違いないというような魅惑の瞳をもっている。太陽の光を集めるインテリア・サンキャッチャーというものがあるが、新田真剣佑の瞳は、生きたサンキャッチャーである。