2019年2月27日 07:00
『翔んで埼玉』ヒットの裏に、原作者・魔夜峰央が攻めた「逆手に取る」笑い
自分がよそに出たら自虐じゃなくなるから、そこはちょっと。まあ、続きも考えていなかったですし(笑)。
――でも改めて、この面白さってどこにあるんだろう、と思いながらも映画を観ました。
人間には、誰にでも差別意識はあるし、ごくつまらないことでも人と比べたがるし、比べられてしまう。それを逆手にとって笑い飛ばそう、というのがこの作品なんです。だから遠慮なく笑ってもらいたいし、この冗談が否定される世界だったら、その方が怖いでしょう。
――差別意識をおちょくる、みたいなところが。
冗談は、ある程度まではきつければきついほど面白いんですよ。
それを超えるとダメなんですけど、『パタリロ!』も、結構ギリギリのところまでやるタイプですから。
――そういう感覚は、どこで培われたんですか?
生まれつきですね(笑)。反射神経で、勝手に出てくる。そう考えると、やっぱり今回はもうちょっとやっても良かったかなと思います。大抵の埼玉県民からは、物足りなかったという話を聞きます(笑)。
――改めて、映画の中で印象的だったシーンをぜひ教えてください。
面白かったですよ。監督と感性が似ているんだなと思いました。
印象的だったのは、埼玉と千葉のカードバトルと、群馬県の空を飛ぶプテラノドン。