2019年3月20日 11:12
白石和彌監督、ピエール瀧容疑者に「バカ野郎」も「作品に罪はない」
とし、「劇場での上映は有料であり、かつ鑑賞の意志を持ったお客様が来場し、鑑賞するというクローズドなメディアでありますので、テレビ放映またはCM等とは性質が異なります」と説明。前売りのチケットの払い戻しには対応し、劇場公開時にはポスター、上映前のテロップで、ピエール瀧容疑者が出演していることを明示する。
一方、2013年公開の『凶悪』以降もピエール瀧容疑者を多数起用してきた白石監督は、「一緒に映画を作ってきた仲間がこういう犯罪を犯してしまって僕自身、大変驚きました」「ピエール瀧容疑者に抑えられない憤りを感じました」と吐露。再撮影する覚悟もあったが、東映側から意向を聞かれ、「編集しない形、僕がベストだと思った形で公開したいのが正直な気持ち」と伝えたという。「禁止薬物には当然反対の立場。絶対に犯してはいけない犯罪」としつつ、「個人が犯した罪と作品そのものには罪はない」という考えで、「こういう形で公開できることにホッとしている」と正直な気持ちを伝えた。
さらに、「罪の重い、軽いはない。どんな罪も罪は罪。
その中でどういうテーマなのか、罪がどういう質のものでどういうテーマでどういう役割だったのか、いろいろな状況はあるとは思いますが、その議論もなく一様に社会の流れが決まっているかのように蓋をしてしまうのはよくない」