食事を申し込んだ人たちで順番に食事を作るそう。さまざまな生活上のルールがあり、それは、居住者同士の話し合いで現実に合わせて決めていくとのこと。
「熱を出したときには、おかゆを作ってもらって助かりました。一人でも寂しくないですね。一人になりたいときは部屋に入るので、人との距離を調整できるのがよいと思います」と、女性が話したのが印象的でした。
■シェアハウスに向く人、向かない人
シェアハウスに向いているのは、「整った設備よりも人との緩やかな暮らしを楽しみたい」という人です。つまり、ハードという建物よりも、ソフト(つながり)を重視するタイプです。ですから、同居する人同士の関係がよければ、設備が古いなどはあまり気にならないでしょう。
このため、まずは「人に配慮ができる」「共同生活に向いている」という「資質」が必要になります。
一方で「つながり」を重視する反面、人間関係によるストレスも存在します。よく聞くトラブルに「音がうるさい」という声があります。完全に隣室と壁で隔てられている一般の賃貸住宅でもこういった問題は生じやすいもの。ましてや、一つの住まいを壁で仕切った形態では、一層の配慮が必要になります。