くらし情報『『なつぞら』話題の井浦新、評判作『嵐電』での透明感に見える"憑依"』

2019年6月4日 08:00

『なつぞら』話題の井浦新、評判作『嵐電』での透明感に見える"憑依"

衛星が京都に来たわけは……。この謎をどう解釈していいものか思案に暮れる。この映画は、理屈で考えられない部分が多く、その分、自由に妄想を膨らませることができる。井浦新の居住まいが、見た人にどうにでも解釈できるような透明感を保っている。

とはいえ決してふわふわした感じはなく、ちゃんと地に足つけて現実を生きている人間に見える。にもかかわらず、ある瞬間、透明になるような、あの世の人なのかこの世の人なのかわからなくなる。何を食べたらそんな半透明な人になれるのか。映画の謎以上に気になってならない。でもそれこそが人間なのかもしれない。それまで生きていた人がある瞬間、消えてなくなる。命とはそういうもの。そして思い出には実体はないが、像としていつまでも残る。そんな人間の肉体と精神のありようを井浦新が演じている。
○優秀な「ご奉仕系俳優」

井浦新はかつてARATA という名で活動していた。02年ARATA 時代、松本大洋の漫画の映画化『ピンポン』のスマイル役のメガネ男子っぷりが受けてブレイクしたが、そのまま、いわゆるイケメン街道を走らず、若松孝二作品などの商業映画とは趣を異にする作品に出た。それこそNHKの大河に出ても壮絶なメイクで怨霊を演じたことも挑戦的だった。

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