2019年6月12日 10:00
『ゴジラ』新作、再撮でストーリーに磨き! 渡辺謙が明かす監督の執念深さ
――まずは、今回の脚本を読まれた感想から聞かせてください。
前作は軍人たちがサバイブしていく感じが強かったのですが、今回、お話の中心にいるのは科学者なので、自分たちがどうやって問題を受け止め、どういうふうに進めていくのかというメンタリティーを非常に重視した物語になっていると思いました。
怪獣たちのファイトとは別に、人間が果たしてこれからどう生きていくべきなのか、というサブテーマが強くあったので、自分としてもやりがいを感じましたし、ある意味、オリジナルのゴジラが持っていたテイストに近づいたんじゃないかという気がしました。
――マイケル・ドハティ監督の印象はいかがでしたか?
マイケルは、非常にカメラを動かすのが好きな、今風の監督です。前回は逃げ惑う陸軍の兵士と、我々科学者たちは別動でしたが、今回は、チームとして動いているので、撮影にもチームワークが要求されました。
いろんな人間のグループショットがあるなかで、トラックインとトラックバック、クレーンに乗せたり、ステディとハンディの両方で撮ったりする中で、当然、テークも増えていく。そういう意味では非常に執念深い監督でしたが、まあ、ハリウッドの監督はみんなそうなので、僕は慣れました(笑)。