賃貸契約書には、『火災による延焼を防止する必要がある場合、その他緊急の必要がある場合においては、借主の承諾なく、物件内に立ち入ることができる』という旨の条項があります。家主がそれを実行した事例です。
臭いの弊害を被ったまま解決できないのは堪え難いことでしょう。家主に相談すると同時に、自分で情報を集めて解決法を探ってみることも重要です。
また、『臭いがした日時とその様子を記録』してください。客観的な事象が見えて来ることがあります。万が一、事件や事故が原因であったり、訴訟問題に発展した際の記録にもなります」(穂積さん)。
すぐに解決できる原因から、事件事故までさまざまな原因が想定される異臭問題の場合、まずは家主か管理会社に相談し、なおかつ次の一手を自ら考える必要がありそうです。
一方で、自分が臭いのもとにならないように暮らすことも重要だと言えるでしょう。
監修:穂積啓子氏。
「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。宅地建物取引主任者。その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)