2019年11月15日 10:00
Gameloft副総裁が残金250円に…“無理ゲー”すぎる映画化を踏破した男
中国の観客のほとんどは、これらの作品で役所さんのことを知ったのではないでしょうか。実は、中国で日本の映画が公開されることはほとんどなく、作品を入手することもできないので、2~3年ぐらい前から海外に行った時にDVDを集めたりして、近年の出演作をチェックしていました。その中で『十三人の刺客』はアクションシーンが多かったので、特に印象に残っていました。
――映画を作りたくて登山映画にたどり着いたのか、最初から登山映画を作りたかったのか、どちらですか?
今はそのどちらもが混ざり合っています。この仕事を続けて、良い映画を作り続けていきたい。それが心からの目標です。同時に、登山もずっと趣味で続けていて……趣味の域を越えているかもしれませんが(笑)、登山界隈の友人やその道のエキスパートと仲が良く、映画業界の友人とも頻繁に連絡を取り合っています。僕にとっては、どちらも欠かせない領域です。
――2016年8月にGameloft社を退職。その後の人生も安泰だったはずの「中国グローバル副総裁」という地位を捨てることに、不安はなかったんですか?
それは当然、怖かったですね。
僕はGameloftでアジア地域のトップを任されていました。