2012年10月1日 16:24
センター試験出願開始! 安定志向をベースに多様化する今どき大学選び
と村山氏。
グローバル人材育成と言われるなかで、語学系統の志望者数が増えており、教育系も安定した人気。
一方で、人文系や社会科学系は比較的人気が低くなっている。
「特に社会科学系は受験生にとってしばらくはチャンスが広がる学部になると思われる」不況と言われる中、国公立大学は今年も非常に人気が高い。
だが注目したいのは、国公立志望者の伸びが都市部よりも地方で顕著であることだ。
「無理に首都圏や近畿圏などに出ず、自分の地元で勉強を進めていきたいという、広い意味での安定志向の表れ」(村山氏)一方、首都圏や近畿圏では以前にも増して「自宅志向」が顕著に表れている。
受験生、あるいは保護者が自宅からアクセスしやすい大学を選ぶ傾向が高まっているのだ。
「かつては郊外に広いキャンパスを持つのが大学のトレンドだったが、今後は立地の良さなど、受験生にとってのアクセスや利便性を重視する流れになると思われる」(村山氏)とはいえ、秋田の「国際教養大学」や大分の「立命館アジア太平洋大学(APU)」など、地方部にキャンパスを構える学生寮が充実した大学も注目を浴びている。
両大学とも“親が行かせたい大学”として全国的に有名だ。