商業宇宙旅行の実現に向けてそれぐらい真剣にやっているんですよ。
――先ほど、飛行が2013年にずれこみそうとおっしゃっていたのには何か理由があるんでしょうか?
浅川さん何か欠陥があったとかそういうんじゃないんです。なにせ「安全第一」で着実にやってますので。フライトデータも全部公開していますし。マザーシップのホワイトナイト2はもう80回近く、スペースシップ2は16回飛んでいます。
■初フライトへの2つの課題
――クリアしなければいけない大きな要素は何でしょうか?
浅川さん大きなのはスペースシップ2が空中発射後、ロケット噴射で高度100キロ以上まで上がれるか、このテストがまだです。あとはFAA(アメリカ連邦航空局)の認可ですね。このふたつが終わったら、会長が乗りこむ手はずですね(笑)。
――宇宙旅行はFAAの認可なんですね。
浅川さんFAAにはすでに「商業宇宙室」というのが設置されています。7~8年前のことですよ。それに、ブッシュ大統領のころに「商業宇宙打ち上げ法」という法律が可決されています。
――アメリカは進んでますねえ。その認可を受けるのは難しいのでしょうか?
浅川さんまだ認可取った業者はないんですよ。