2012年11月18日 14:20
【雑学キング!】サッと食事にひとかけするだけ。スパイス(香辛料)で最強ボディを手に入れられるか!?
かつて中世ヨーロッパでは、こしょう1粒は銀貨1枚もの価値がありました。今は、いろいろな香辛料が簡単に手に入ります。サッとひとかけするだけで、健康や美容に効く魔法の香辛料があったらうれしいですよね。例えば、カプサイシンがダイエットに効くと話題になったりもしましたが、実際どうなのでしょうか?生活に役立つ効能を中心に、香辛料の専門家に取材してきました。
■さまざまな役目を持った貴重品
まずは、日本随一の香辛料メーカー、エスビー食品に取材。スパイス&ハーブマスターの伊藤景子さんにお話を聞きます。
――現在は普通にスーパーで買える香辛料ですが、昔は万能薬だったのですか?
「香辛料は主に薬用、香料、神仏祭事用、媚薬(びやく)、保存剤の役目を持った貴重品として扱われていました。インドにおけるアーユルヴェーダや東洋医学の漢方といったように、スパイスとハーブが古くから医療に使われていましたし、医学の祖と呼ばれるヒポクラテスも紀元前400年ごろにすでに400ものハーブの処方を残しているんですよ。
古代エジプトではミイラ作りのための防腐剤、漢時代の中国では口臭予防などにも利用されていた記録があります」
――昔は、かなりお高かったと聞いたことがあるのですが……。