2013年2月17日 15:30
【雑学キング!】もしも科学シリーズ(43):もしも大気汚染が進んだら
二酸化窒素と同様にぜん息や気管支炎を引き起こす。
日本ではサルファーフリーが実現され、ガソリンや軽油に含まれる硫黄は10ppm(=0.001%)まで引き下げられているので安心だが、中国では150~500ppm、最も低いものでも50ppm含まれる。10ppmまで下げるには10年ほどかかると予測されているので、なすすべがないのが現状だ。
光化学オキシダントは、窒素酸化物や炭化水素系物質が紫外線を受けて発生する強力な酸化剤だ。
主成分のオゾンは鼻やのどの粘膜を刺激し、目がチカチカするなどの症状から始まり、免疫機能の低下、染色体異常を起こし遺伝毒性となる可能性が高い。発生には太陽が一役買っているから、当分晴れた日は要注意だ。
■まとめ
この騒ぎに便乗して、空気の缶詰を販売している人が報じられていた。商魂たくましいのは良いが、事態の深刻さを考えると少々脱力感を覚える光景だ。
この先の展開を考えると缶詰では小さすぎる。ドラム缶や空気ボンベ、ガスマスクを用意すべきだろう。
(関口寿/ガリレオワークス)
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