心と身体を解放してくれる、自分のためのランジェリー
■1.ダイバーシティをランジェリー姿で体現する
何年も前から世界中でダイバーシティが叫ばれ、各国のランジェリーブランドからもそういったメッセージが発せられている。
では、日本はどうだろうか?雑誌などのメディアにしても、下着メーカーのイメージビジュアルにしても、変化は一部でしか感じられない。体型や顔など容姿に対するコンプレックスを抱えている人がターゲットで、ダイエットやアンチエイジングが常にトレンドワードだ。美しくなろうとあがくほどに、心身ともに疲れていく人も少なくはないだろう。メンタルヘルスにとって決してよいものではない。
私は、ランジェリーの仕事を始めて以来、ダイバーシティを体現するべくSNSで自らの下着姿をアップし続けている。既存のランジェリーショップ店員のイメージを、身を持って壊すことによって、ランジェリーをもっと身近なものに感じてもらえるのではないかと考えた。
私のスタイルは、ベリーショートに少年のような平べったいメリハリのない身体、奇天烈なポージング。
一般的に連想されるランジェリーのイメージとはかけ離れたようなビジュアルだ。
小さいバストをさらけ出すことは、恥ずかしいと感じる人が多いだろう。