誰にも見せない自分だけの幸せ。高山都のランジェリーに宿る哲学
■「私は私のバストを、私なりに楽しもう」と決めた
大きくて、おもわず谷間に目を奪われるような、色っぽいバスト。
もちろん素敵だけれど、そういうバストだけが世間から「いい」と言われることには、昔から違和感がありました。
私は若いころからずっと、胸が小さいほう。だから、“大きく” “セクシー”に見せるためには、寄せて上げたりパットを入れたりしなければなりません。
でも本当に、わざわざそんなことをする必要があるのかな?
たとえばドレスを着るときに、ボリュームのある胸だと華やかに見えるのはわかります。
だけど、胸が小さいからこそシルエットがきれいに出せる洋服だってある。そもそも私自身、盛るためのパットなんてないほうが、つけていて心地よいのに……。
そんなことをずっと考えていて、あるときから、人と比べるのをやめました。
その人の雰囲気によって似合うファッションが違うように、バストの大きさによっても、似合う服や着こなしは変わります。なのにバストだけ、みんな同じ「良さ」を求める必要はありません。
「私は私のバストで、私なりの楽しみ方をしよう」と決めたら、なんだか気持ちも楽になって。まず、下着の選び方が変わりました。