誰にも見せない自分だけの幸せ。高山都のランジェリーに宿る哲学
お洋服ではなく下着に何万円もかけるなんて、なんだかドキドキしてしまいました。
でも、その下着は国産のコットンを使っていて、縫製も丁寧。繊細なレースやこだわりのデザインに、彼女の哲学がぎっしりと詰まっていました。気づけば製品だけでなく、彼女のアイデンティティや美学のファンにもなっていたんだと思います。
「下着なんて誰にも見せないし」と思っていたけれど、こうして出会ってみれば、やっぱり良いものは良い。身につけるだけで、自分の背筋がすっと伸びたのを感じました。
その日、家に帰ってから。私は迷いなく、いままでの古い下着をすべて捨てました。
新しく手に入れた、この美しいランジェリーに似合う自分になれるように。前向きな断捨離は、私に大きなエネルギーをくれたんです。
もしかしたら、若いころ一緒に夢を語り合っていたバイト仲間がつくった下着だから、という理由もあったかもしれません。
彼女の名前は、栗原菜緒。いまをときめく「ナオランジェリー」の創業者です。
■誰にも見せないからこそ、自分のスイッチを入れてくれる
長くモデルをしてきたから、オンのときの下着は、飾り気のないベージュが鉄板。お洋服に響かない、シームレスなデザインが当たり前です。