2017年12月23日 10:00
世界中のセレブを魅了する靴の秘密。『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』- 古川ケイの「映画は、微笑む。」#33
◼︎「〈マノロ〉の靴はセックスよりも良い」
あのマドンナをして「セックスよりも良い」と言わしめたシューズブランド〈マノロブラニク〉。DRESS読者のみなさんなら、知っている方も多いかと思います。
マノロの靴が一躍有名になったのは、ご存知大人気TVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』。サラ・ジェシカ・パーカー演じる靴フェチの主人公のキャリー・ブラッドショーが、この靴の大ファンという設定から、世界中でセンセーションを巻き起こしました。
キャリーが強盗にあった際に「これ(マノロ)だけは盗らないで」と懇願したシーンや、恋人のミスタービックにマノロの「ハンギシ(宮廷を意識したデザインの靴)」を履かせてもらってのプロポーズなどのシーンは特に有名です。
本作はそんな〈マノロブラニク〉の生みの親である、マノロ・ブラニク本人に迫ったドキュメンタリー。美しいシューズ作りの裏側を覗くことのできる必見の一本です。
◼︎『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』ストーリー
”世界で唯一走れるピンヒール”といわれるパーフェクト・シューズ「マノロ・ブラニク」。
同ブランドを立ち上げ、世界でもっとも偉大なシューズデザイナーとして知られるマノロ・ブラニクは、自然豊かなスペインの孤島・カナリア諸島のサンタクルスで、チョコレートの包み紙を使って、トカゲに靴を作って遊ぶ少年時代を過ごしていた。