2018年5月25日 18:00
恋、嫉妬、結婚。狂おしいほどの愛の物語『ファントム・スレッド』 古川ケイの「映画は、微笑む。」#51
◼︎アカデミー6部門ノミネート、究極のラブストーリーが登場!
DRESS読者のみなさん、こんにちは。映画ライターの古川ケイです。
今回みなさんにご紹介したいのは、本年度のアカデミー作品賞ほか6部門にノミネートされた『ファントム・スレッド』です。
本作は作品を発表するたびに熱狂的なファンを増やしつつあるポール・トーマス・アンダーソン監督による、独身主義のオートクチュール(高級仕立服)の仕立て屋と、そのミューズ(※)となった女性の究極のラブストーリー。
※ミューズ:公式HPには、「レイノルズにとってミューズは創作に不可欠なインスピレーションと一時の癒しをもたらす存在」と記載されています。
・99年の『マグノリア』でベルリン国際映画祭グランプリ
・02年の『パンチドランク・ラブ』でカンヌ国際映画祭監督賞
・07年の『ゼア・ウィルビー・ブラッド』でアカデミー作品賞にノミネート
など、名匠として名高い同監督の集大成とも言える傑作です。
◼︎『ファントム・スレッド』のストーリー
1950年代、英国ロンドン。
英国ファッションの中心的存在として、社交界から脚光を浴びる天才的な仕立て屋・レイノルズ(ダニエル・デイ=ルイス)。