「夜中にお風呂でハーゲンダッツ」は変ですか? 食べ方は自由でいいと教えてくれた漫画
■こだわりが反映される「食べ方」を描いた作品
それでも、「わたしの食べ方、これでいいのか?」と不安になってしまう。そんなときに出会った漫画作品が、『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』(おおひなたごう/KADOKAWA)だ。
食べるタイミングや「ちょい足し」には、人の数だけそれぞれのこだわりがある。漫画『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』は、食べ方をテーマにした作品だ。グルメ・お料理漫画はレッドオーシャンだが、その人のこだわりが出る「食べ方」に着目した作品は珍しい。
主人公は着ぐるみショーで生計をたてる俳優・二郎。ブレイク前の女芸人・みふゆと交際している。このカップル、「食べ方」をきっかけに、事あるごとに大ゲンカをするのである。
目次だけサラッと読んでも面白い。「ショートケーキの苺 いつ食べる?」「焼き鳥 串から外す?」「カレーのルー どうかける?」どれも、いろんな派閥がありそうだ。
「そんな食べ方をするなんて、どんな教育を受けてきたの!?」など、相手をクリティカルに否定するような展開はないから安心してほしい。この作品、嫌なヤツが不在なのだ。