2015年9月28日 22:00|ウーマンエキサイト

良妻賢母でキャリアも順調 “すべてを持っている女性”になるための2つのヒント

私が就職したころは「男女雇用機会均等法」なるものが施行されて数年の時代。「女性も社会進出をしよう」とかけ声をかけられつつも、実際はまだまだ「ガラスの天井」と呼ばれる、男性との間の見えない「壁」が存在して、昇進や昇給が難しい現実がありました。

目次

・すべてカンペキなAさんを襲った、突然の体調不良
・50代になって気づく、100%の力を出し続けると自分をすり減らす
・人生は長期戦! 欲しいものを手に入れるために大切な2つの心がけ
・考え方を変えてラクに! Aさんがとらわれていた精神的な呪縛とは?


良妻賢母でキャリアも順調 “すべてを持っている女性”になるための2つのヒント

(c)Rock and Wasp - Fotolia.com



女性が仕事で認められるには、男性以上に努力すべし! と言われ、ある程度、私生活を犠牲にして、仕事にパワーを使わなくてはなりませんでした。

そして、現在。男性の家庭観の変化や育児休暇制度の普及など、ゆるやかにではありますが、女性をとりまく環境は変わってきました。

かつては「いい奥さんで、いいお母さんなうえに、キャリアもぴかぴか」な女性になるのはかなり至難のワザでしたが、世の中が少しずつ変化しているいまなら、そのハードルが低くなってきているのでしょうか。

あなたの周りにも、このような「すべてを手に入れた女性」がいますか?

■すべてカンペキなAさんを襲った、突然の体調不良

わたしの知人Aさんは、30代半ばですが、まさしく絵にかいたような「何でも持っている女性」です。

某有名企業の課長職についていて、ご主人は別の某大手企業勤務。
夫婦仲もよく、おふたりとも忙しいはずなのに、お子さんの小学校受験の準備もきちんとこなして、某伝統校にご縁があり通学中。ブランド品で飾り立てるわけではありませんが、いつもセンス良く身綺麗にしていて、しかもお料理上手。

だれに聞いても「夫をたてる、よくできたお嫁さん」「お子さんが優秀で性格もいい」「仕事が丁寧で早い」「何でも知っていて教えてくれる」など、素晴らしい評判しか聞いたことがありません。

わたしもたまにお会いするたびに「あ~、やっぱり世のなかには非の打ちどころがない人って実在するのだわ…」と、うらやましいを通り越して、ただただ感嘆するばかりでした。

そんなAさんですが、今年の春、突然立ちくらみやめまいがするようになり、病院で診察を受けたのですが、どこにも異常はないとのこと。それでも体調不良はおさまらず、もしかすると若年性の更年期障害なのかも…と心配になったそうです。

Aさんは前向きな性格で優しく愛情深い方なので、仕事もきっちりこなす優秀なキャリアウーマンでありながら、夫にとってはいい奥さん、子どもにとってはいいお母さんでありたいと頑張っていたのでしょう。

毎日どんな生活を送っているのかを聞くと、睡眠時間を除けば「仕事か家事か夫と子どもの世話」に集約されています。


ご主人は仕事が忙しいそうで、疲れているだろうから、家事や育児分担を求めず、家ではリラックスできるように気遣い、子どもには毎日本を読んであげたり、お風呂で話をしたり、勉強も見てあげて、その合間に家事と会社でやり残した仕事をして…。

事務処理能力が高い方なので、色々と工夫すればだいたいのことはこなせるうえ、家事や育児は明確な「終わり」がないから、どこまでも手をかけたくなってしまうのでしょうね。

■50代になって気づく、100%の力を出し続けると自分をすり減らす

じつはわたしも昔は、良き妻・良き母・良き社会人となるべく、頑張っていたときがありました。Aさんほど完璧にはできないものの、体力はあったので、すべてをなんとかまわしていましたが、やはり40代半ばに身体のあちこちにガタがきて、「健康には自信があったのに!」と落ち込んだ時期があります。

現在、めでたく50歳となり、過去をふりかえって思うのは、女性が仕事、妻、母、すべてのステージで、「他人から見て、賞賛を得られるレベル」を「キープし続ける」というのはとても大変だということです。まして、他人の力を借りず一人でこなすとなればなおさらです。

すべてに100%の力を出していたら、長い目で見ると一番大事な自分自身をすり減らしてしまうことになります。

とはいえ、自分がすり減るのは嫌だけど、どうせやるならより良い状態を目指したい! ついでに周りからほめられたい! 認められたい! と思いますよね。



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