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コミックエッセイ ママ友トラブル図鑑

ママ友の「ありがとう」は本心?娘の洋服をあげようと決めた理由<お下がりあげたら 1>【ママ友トラブル図鑑 Vol.58】

■娘の小さくなった洋服、思い出の品



私の名前は岡本彩香。

娘の芽依が保育園に通うようになって、もうすぐ1年。

ママ友の「ありがとう」は本心?娘の洋服をあげようと決めた理由<お下がりあげたら 1>【ママ友トラブル図鑑 Vol.58】

そんなある日。お迎えの帰りに、同じクラスのママ・佐伯えりかさんと立ち話になった。

えりかさんは年長の男の子と、年少の女の子のママ。2人を連れていつもバタバタしている印象だ。

「はぁ〜……また泥だらけだよ。男の子ってすぐ服ダメになるの、ほんと困る」

そう言いながら、彼女は洗濯物の山を想像するように、額に手を当てた。

「妹には回せないし、2人分の服ってなるとさ、もう家計がギリギリで……」

苦笑混じりのその声に、私は少し考え込んだ。

本当は、うちの子の服――特にお気に入りだった服は、まだ手元に置いておきたかった。

小さくなったワンピースや、お出かけ用に買った上着。

「こんなに小さかったんだなぁ」って、時々眺めてはひとりでほっこりしていた、私の中の“思い出の品”。

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