くらし情報『子どもを産んでから、仕事が楽しい。木下優樹菜が伝えたいこと』

子どもを産んでから、仕事が楽しい。木下優樹菜が伝えたいこと

2018年4月21日 22:17
 

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子どもを産んでから、仕事が楽しい。木下優樹菜が伝えたいこと

華やかな衣装に身を包んだモデルや、運営スタッフが行き交う「マイナビ presents 第26回 東京ガールズコレクション 2018 SPRING/SUMMER」の舞台裏。2人の小さな女の子を連れて現れたのは、モデル・タレントの木下優樹菜さん、30歳。バラエティ番組では“ユッキーナ”という愛称で親しまれている。

現場を元気に駆け回る子どもたちをなだめる姿は、母親そのもの。しかし、カメラを向けるとモデルの顔に一変。ナチュラルな笑顔から、凛とした表情まで、カメラマンの要望を汲んで上手に雰囲気を変えていく。

今の時代、結婚・出産後も仕事を続けたい女性は増えてきていると思う。だけど時間やキャリアなど、何かを犠牲にしなきゃいけないという話もよく聞く。それでも彼女は、長女の莉々菜ちゃんを産んでたった1カ月で仕事に復帰した。今は2児の母だが、独身のころと変わらずパワフルに働き続けている。そのエネルギーは一体どこから生まれているのだろうか。

タレントとモデルの切り替えができなかった日々。

「昔は何をしても続きませんでした。バイトも楽しくなくて3時間で辞めたりとかね。高校卒業後にSHIBUYA 109の店員になって、その3カ月後に芸能事務所にスカウトされてモデルデビュー。だけどそれも1年やったら辞めようと思っていたんです」

飽きっぽい性格だった彼女。誰もが羨むようなキラキラしたモデルの仕事さえも、当時はあまり意欲を持てなかったと語る。しかしそんなとき決まったバラエティ番組『クイズ!ヘキサゴンⅡ』のレギュラー出演が、彼女の仕事観を大きく変えた。

「タレントとして初めての仕事でした。飾らない、親近感があるキャラクターがお茶の間にウケて、小中学生の子たちから『ユッキーナへ』ってファンレターが大量に届いたんです。109に買い物に行ったときもたくさんの人に囲まれて。それがきっかけで『私は芸能人なんだ。これが私の仕事なんだ』という意識が芽生えて、がんばろうと思えました」

ちょうど同時期、ファッション誌の専属モデルにも抜擢。タレントとモデルの両軸で人気は絶頂を迎えていたが、実は彼女自身、2つの仕事のギャップに悩まされていた。

「タレントはトークやリアクションが大事。一方、モデルは洋服がメインだから、喋りなんて関係ない。まったく間逆なんです。だから、それぞれの仕事で気持ちを切り替えるのが大変でした。“ユッキーナ”のキャラのままモデル撮影の現場に入ったら、スタッフさんに『バラエティじゃないんだから』って怒られたり。どっちの自分でいればいいのか、自分が何者なのかわからなくなっていました」

バラエティ番組の収録から数時間後、一睡もせずにモデルの現場に向かうこともあった。その度に「次はモデル、次はモデル」と自分に言い聞かせてなんとか凌いだという。そんな過去、今の彼女からはまったく想像できない。

「今は経験値が上がったのと、自分を信じて諦めないように意識することで、上手に切り替えられるようになりました。あとはやっぱり、子どもができたことが大きいかも」

彼女の目線が、すぐそばで走り回る子どもたちに向けられた。

娘たちに、働くことの大切さを伝えていきたい。

彼女が『クイズ!ヘキサゴンⅡ』で共演したお笑いコンビFUJIWARAの藤本敏史さんと結婚したのは、今から約8年前。それから2人の女の子を出産し、SNSに仲睦まじい家族写真をアップすることも多い。その度にファンからは「理想のママ」と絶賛されている。

「今思うと、結婚よりも出産が人生のターニングポイントですね。昔は与えられた仕事をひたすらこなす感覚だったんですが、今はひとつひとつの仕事を大切にできるようになりました。家族がいるからがんばろうという気持ちが一番大きい。もしかすると、子どもを産む前よりも仕事が楽しいかもしれないです」

出産後の働き方に不安を感じる女性は多い。だけどこんなふうに笑顔で語る彼女を見ていると、自分の未来にも少しだけ希望が持てるようになる。

「娘たちのことは、今日みたいに現場に連れて行くことも多いですね。そうすると、働くことの大切さを伝えやすいんです。たとえば落ち込んでいる日も、現場に入ればこうやって笑顔で元気に働くのがママの仕事なんだよって。自分の姿を通して伝わればいいな」

働く中で感じた楽しさ、大変さ、やりがい、責任感。そのすべてを子どもたちに教えてあげようとする姿勢を見て、素直に「かっこいい」と思えた。

彼女が人生の先輩として伝えたいこと。それは子どもたちだけじゃなく、私含め、生き方に悩む女性たちの心にも響くにちがいない。

(取材・文:高橋ちさと/マイナビウーマン編集部、撮影:前田立)

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