連載 #女子を困らせる人、今回のテーマは「自虐する人」。
自虐について、拙者の思うところを書きたい。
初めに断っておくが、自虐が悪いわけではない。過去の私も自虐していたが、それはサバイバルの手段だった。
「イジる人」の記事に書いたが、私は女子校から共学の大学に進んだ時、イジりの洗礼を受けた。男子から「ブス」「デブ」「モテないだろ(笑)」的なイジりをされて、ものすごく傷ついた。
当時の私は「ひょうきんなブスでーす!」みたいに自虐して、笑いで返していた。それは「ブスだと自覚しているから、これ以上殴らないで」という自己防衛だった。
でも自虐すればするほど「こいつには何言ってもオッケー」とナメられて、扱いがひどくなった。それで自尊心をゴリゴリに削られた結果、過食嘔吐するようになった。
イジりの厄介な点は、イジメやハラスメントを「笑い」というオブラートで隠してしまうことだ。
日本のバラエティー番組では「見た目イジりや非モテイジりに対して自虐で返す」という古典的な型がある。
それを見た子どもたちは「人をイジると笑いが取れる」「イジられたら自虐で返すのが正解」と刷り込まれるだろう。
それはイジメやハラスメントを容認・助長することにつながってしまう。
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