2015年5月12日 18:45
写真家・鈴木崇展「Form-Philia」六本木で開催 - シャッターがスポンジに加える、新しい意味とは
その代わりに、影本来の持つ意味を超えた、新しい構造物としてのイメージが表れるという、ユニークな切り口の作品だ。
さらに今回は、日本の混沌とした家々の写真をモンタージュしながら、建築物が重なっていくことによって生まれる奇妙な風景を創造する、新たな作品も出品される。
写真というメディアにより、視点と表現を与えることで、見慣れた日常の形に新たなフォルムを見出し、異なる意味と価値を生み出していく。そんな鈴木の思考の軌跡をじっくりと辿ることができる展覧会は、世界を見る新たなレンズを得るための、ひとつのきっかけとなってくれるだろう。
■写真家:鈴木崇
1971年、京都生まれ。アメリカのThe Art Institute of Boston写真学科卒業後、デュッセルドルフ芸術アカデミーでトーマス・ルフに師事し、トーマス・シュトルートのアシスタントとしてドイツに滞在。帰国後も精力的に作品制作を続け、昨年は愛知県美術館でのグループ展「これからの写真」への参加や、作品集『kontrapunkt』をドイツのTRADEMARK PUBLISHINGより刊行するなど、国内外で注目を集めている。【開催情報】
鈴木崇展「Form-Philia」
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