2016年1月3日 17:30
中里周子×寺澤真理「ファッションだから持ち得る、人への愛。これが大事」--2/2【INTERVIEW】
これからは「思いを持った人」「感覚を大切にする人」が、人間同士いい仕事が出来るんだなと思います。
■ISETAN宇宙支店も、だれかの「なんか楽しい」になりたい
中里:今回の企画「ようこそ、ISETAN 宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」も多くの人にとっては「はてはて」と思うんじゃないかと思います。
寺澤:一つ思うのは、今回の企画にはこれからの未来にとって何かしらのヒントがあると思っています。私が約3年前、中里さんの卒業制作を見て「はてはて、まったく理解出来ないぞ。でも、なんか楽しい」と感じたみたいに、考え方だったり、発想だったり、気付きが噛み締めていくと見つかると信じています。そして、中里さんは、そういったヒントを与えてくれる人なんだと思います。
■たとえ買ってくれなくても、作品が誰かの「ネタ元」になったら嬉しい
ー中里さんの考える未来の自分はどんなイメージですか?
中里:大事にしているのは、「ネタ元」でありたいということです。私の作品を見て、買ってくれなかったとしても、その概念や心意気から何かを感じ取ってもらいたいと思っています。
私はよくこういった(馬の時計)ものを買うんですけど、時計なのに時計はちっちゃいし、馬のしっぽと身体は質感が違うし「何でそこまでするの!」