くらし情報『因州和紙・中原商店「伝統と伝承は違う」―リトゥン山縣さんと故郷・鳥取を訪ねる【鳥取の旅 vol.1】』

2016年3月19日 21:00

因州和紙・中原商店「伝統と伝承は違う」―リトゥン山縣さんと故郷・鳥取を訪ねる【鳥取の旅 vol.1】

の木を手にすることが出来る。原料となる木の表皮から、ゆっくりと時間をかけ不純物をアルカリで煮出し、さらに清流にさらし白さを際立たせていく。晒の作業を数日間経て、さらに手作業で繊維の中からチリを取り除いていく。その後、やっと和紙を漉く工程にうつるというから、まさに根気と体力勝負の作業ばかり。手で芽を摘み取ることで、加工しやすい状態になる楮(こうぞ)ゆっくりと時間をかけて不純物をアルカリで煮出す生命力のある素材に理由があるとすれば、そのルーツが確かであることが理由として挙げられるだろう。今回、山縣さんが自身のルーツである“鳥取”という場所で、時代を越えて受け継がれてきた日本の自然、日本の暮らしと共にある和紙をコレクションに取り入れたことは、ファッションを通じてルーツを辿ることと同義に思えてきた。――緑、白、黒が織りなす凛とした器をつくる「因州・中井窯」を訪ねます。
発泡スチロールで型を作り、和紙を張り合わせてハットを作る

(c) FASHION HEADLINE


風合い豊かな因州和紙

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「職人にとっても生業とは違う形で新しいことに挑戦するのは楽しいこと」と寛治さん

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サンプルの仕上がりを見る山縣さん

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紙の原料の一つ、三椏(みつまた)

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白さが際立つよう、時間をかけて漂白する

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芽を摘み取ることで加工しやすい上質な素材になる楮(こうぞ)

(c)


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