くらし情報『イッセイ ミヤケ パルファムの「ロードゥ イッセイ」が25周年、香りとデザインの軌跡を辿る』

2017年10月8日 17:00

イッセイ ミヤケ パルファムの「ロードゥ イッセイ」が25周年、香りとデザインの軌跡を辿る

ボトルとパッケージデザインのインスピレーション源は、三宅一生がパリ滞在中に見たエッフェル塔の上で輝く満月。見る人の印象に強く残る凛としたデザインは、三宅一生とアートディレクターのファビアン・バロン、ガラス職人のアラン・ド・ムルグが手掛けたものだ。円錐型のシルエット、水晶のような球体、つや消しのスチールなど、装飾を徹底的に廃して“普遍的な美”が表現されている。

続く1996年には、全身に使用できるサンミストを発表。以前にはなかったアルコールフリーを実現し、その後多くのブランドが取り入れることとなる「サマーフレグランス」の先駆け的存在となった。さらに、画期的な広告写真や限定商品のグラフィックデザインにおいても、さまざまな気鋭クリエイターとコラボレーションし、常に新しいクリエーションを発信。文字通り、「ロードゥ イッセイ」は香水業界に新しい流れを創造し、“新しさ”が必ずしも短命でなく、むしろ革新や芸術的なデザインと同義であることを証明したのだ。

新作の「ロー マジュール ドゥイッセイ」は、シリーズの原点である「水」に立ち返り、海の力強さに着想を得て、潮の清涼感やしなやかな手触りを感じられるウッディー調の香りに仕上げられた。

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