2018年3月7日 13:00
パリコレ初参加のマメ、力強い詩的なコレクションで“ヌーベルヴァーグ”を起こす【2018-19秋冬ウィメンズ】
からインスピーレーションを得て一層の輝きを増す。全16ルックそれぞれ、素材、装飾、カラーを大胆にミックスしながらもまとまりを持たせ、魅力的に融合させた。
着物風のシルクのコート、ファーやタッセルの装飾を施したバイカージャケット、流動的な曲線を作るリバーシブルのロングコートなどアウターが特に目を引いた。マメの十八番である手の込んだ職人技が際立つニットアイテムは、繊細なレースやシアードレスといった軽快な素材を組み合わせることでルックに奥深さを持たせていた。ブラウン、グリーン、アクア、 ジンジャーイエローといった多彩なカラーパレットはくすみ、“和”独特の落ち着きを漂わせる。それら複雑に絡み合った異なる要素は、マメが得意とする緻密な刺繍によって詩的なコレクションへと昇華した。
日本の伝統技術や美意識を広く伝える役割を担ったマメは、期待以上の成果で応えたと言える、説得力のあるコレクションだった。ファッション・プライズ・オブ・トウキョウのサポートで来季もパリコレに参加予定。
今季起こした新たな波が、どこまで高く波打つのか、期待せずにはいられない存在だ。
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