くらし情報『金沢21世紀美術館でインドネシアの気鋭アーティスト、アイ・チョー・クリスティンの日本初個展を開催』

2018年4月6日 11:00

金沢21世紀美術館でインドネシアの気鋭アーティスト、アイ・チョー・クリスティンの日本初個展を開催

キリスト教の説話や精神的主題に基づいて表現を行うアイ・チョーの作品は、人間の不完全性や二面性についての深い洞察に裏付けられている。とりわけ絵画における飛び散るような色彩の断片は自身の揺れ動く感情の在りようを示す一方、カンヴァスの余白との魅力的な調和をみせる抽象化されたイメージには、万物と人間との関係性を探求するアイ・チョーの真摯な姿勢が現れている。本展は、活動初期のドライポイントやドローイング、具象から抽象の間で表現の可能性を探求してきた油彩画群、ソフトスカルプチャーや大規模なインスタレーション、さらに本展のために制作された新作の大型絵画など、約50点の作品を通して、およそ20年にわたる多角的な創作活動の成果を紹介する。

金沢21世紀美術館でインドネシアの気鋭アーティスト、アイ・チョー・クリスティンの日本初個展を開催
《Lama Sabakhtani #01》2010 430x250x400cm ミクストメディア・インスタレーション
©Ay Tjoe Christine, courtesy of Ota Fine Arts

多民族、多言語、多宗教の東南アジア地域では、じつにダイナミックで多様な文化が育まれてきた。本展では、アジアのまなざしが映し出す多様性を通して、自由の希求、アイデンティティ、成長とその影、コミュニティ、信仰と伝統、歴史の再訪など、東南アジアにおける現代アートの特徴とその発展の一端を垣間見ることができる。

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