くらし情報『トーガの広告、染谷将太のポートレートを撮った写真家・鈴木親の個展「晴れた日、東京」が開催』

2018年4月10日 17:00

トーガの広告、染谷将太のポートレートを撮った写真家・鈴木親の個展「晴れた日、東京」が開催

技術やコンセプトだけではない、偶然性という要素。デジタルのように加工や修正ができないフィルムで撮影されたからこそ可能な、そこに居たから撮れた、という濃密な瞬間の重なり、そしてある種の不思議なエネルギーの充溢から、豊かなナラティブが⽴ち現れる。

トーガの広告、染谷将太のポートレートを撮った写真家・鈴木親の個展「晴れた日、東京」が開催
鈴木親 Chikashi Suzuki C-print 28.5 x 22.5 cm
© Chikashi Suzuki, Courtesy of KOSAKU KANECHIKA
ポジフィルムの使⽤や⽇付の⼊った写真と並んで、鈴⽊の特徴的なテクニックは、ハーフカメラを使⽤してシャープさを削ぎ落とし、また複数のコマで構成される写真だ。鈴⽊はデジタルカメラの普及をきっかけに、フィルムの制限の中で何が⾃由かを考え、性能が悪いと考えられていたハーフカメラの不⾃由さを、逆に魅⼒にする制作を始めた。⽇本、特に東京の街を表現するのに最適な、湿気を含むような質感の表現も、ポジフィルムだからこそ可能であり、デジタルがあるからこそ発⾒したと鈴⽊は述べる。移りゆく時間をシンプルに切り取っただけなのに胸に深く残るような美しさ、独特の写真の世界。これまでエディトリアルでの発表が主だった鈴⽊の制作の多様な側⾯を、展⽰空間で存分に味わえるまたとない機会となっている。

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