2018年6月26日 10:30
ヴァージル・アブロー劇場の幕開け、新生ルイ・ヴィトン メンズ【2019春夏メンズ】
はプラスティック風のキーチェーンが新しいシグニチャーとして誕生し、グリーンや赤の透明の“モノグラム”バッグなど、新しさがふんだんに盛り込まれているが、今回コラボは一切無く、キム・ジョーンズが築いた新しいルイ・ヴィトンの路線をヴァージル・アブローが継続していくことを宣言したような全56ルック。
終盤に登場したナイロンのアノラックから手刺繍のジャケットまで展開された花柄は今回のショーの要素の一つでもある「オズの魔法使い」からインスパイアされたものだという。オズがさまざまな仲間と出会って、皆の協力で成長していく様子を今回のショーに重ねている。主人公のドロシーの仲間がシルエットになった手編みのセーターが謎解きながら、フィナーレでカニエ・ウエスト(Kanye West)とハグして涙したまま、ヴァージルがランウェイを向こうから下を向きながら歩いて来たシーンは、さながらリアリティショーを見ているような錯覚に陥った。確かに新しい時代の到来であることを実感させられる。
Text: Tatsuya Noda
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