2018年10月6日 12:00
エゴン・シーレ&ジャン=ミシェル・バスキアの展覧会がパリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンで同時開催
1918年にスペイン風邪に倒れたものの、10年間で300もの絵画と、数百におよぶドローイングを制作。彼の特異なものの見方は、20世紀初期のウィーンの精神と切り離すことのできない、表現主義の極致の一つとなっている。
パリでは25年ぶりの開催となるエゴン・シーレの個展では、「Pregnant woman and Death」(1911年)、「Self-Portrait with Chinese Lantern Plant」(1912年)、「Portrait of the Artist’s Wife Seated, Holding Her Right Leg」(1917年)など、主に裸体画や肖像画にフォーカスし、およそ120点のドローイング、水彩画、油彩画を展示する。
一方のジャン=ミシェル・バスキア(1960~1988年)は、20世紀において最も著名な画家の1人。学校を中退後、ニューヨークのストリートを最初のアトリエとし、早々に成功を収めつつも、期待と苦悩のはざまで思い悩む日々が続いた。彼の作品はモダニズムと表現主義に回帰しながらも、多種に渡るモチーフを描き、主にアフリカンアメリカの伝統や暴動といったテーマからインスピレーションを得たものが多い。