ナロータイやライダースジャケットなど、エディ・スリマンを象徴するアイテムも多く、カラーパレットはもちろんノワール。テーラードスタイルは全体的に細身であるものの、ジャケットのレングスを変化させたり、パンツにタックを入れて大きなポケットをあしらうなど、ややリラックスした雰囲気だ。
今回新たにスタートしたメンズラインは、全ルックがユニセックスデザインになっており、ウィメンズとしても着用できる。エディ・スリマンがこれまでに「ディオール オム(Dior Homme)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」で見せてきたスキニーなシルエットは共通しているが、それぞれのアイテムはミニマムでシックなデザインに進化したように感じられる。その中で異彩を放ったのは、音楽とアートの領域を横断するアーティストとして知られるクリスチャン・マークレー(Christian Marclay)とのコラボレーションアイテム。全96ルックが登場するボリューム満点のコレクションとなった。
エディ・スリマンは、ルーブル美術館大学在学中のほとんどの夜をパリにある「Les Bains Douches」などのナイトクラブで過ごしたという。