くらし情報『モノクロ写真と春画の邂逅、シャネル・ネクサス・ホールで「ピエール セルネ & 春画」展』

2019年2月5日 12:30

モノクロ写真と春画の邂逅、シャネル・ネクサス・ホールで「ピエール セルネ & 春画」展

それらは、モノクロのシルエットによる抽象的な形態で、何を認識するかは、鑑賞者に委ねられている。各作品のタイトルには被写体の名前がつけられており、それを通してのみ、性別や国籍、文化的背景を推測することが出来る。セルネは「私たちはそれぞれ他人とは異なる唯一無二な存在である一方で、普遍的な共通点を持っている。だからこそ、違う文化やライフスタイル、さまざまな人々をもっと受け入れるべき」と話す。

モノクロ写真と春画の邂逅、シャネル・ネクサス・ホールで「ピエール セルネ & 春画」展
Kaitlin & John, 2016 © SP2X
Pierre Sernet

世紀を越えて、セルネの写真作品に邂逅するのは、東京・日本橋で東洋古陶磁を扱う浦上蒼穹堂・浦上満コレクションによる珠玉の春画。浦上蒼穹堂代表である浦上満氏は、学生時代から45年にわたり約1,500冊の「北斎漫画」を蒐集。質・量ともに世界一のコレクションとして知られている。


モノクロ写真と春画の邂逅、シャネル・ネクサス・ホールで「ピエール セルネ & 春画」展
鈴木春信「縁側に三味線」(部分)明和6、7年(1769、70)頃
浦上満氏蔵

展示されるのは鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎らの作品。人間の性愛がユーモアたっぷりに描かれた春画は「笑い絵」とも呼ばれ、江戸時代に浮世絵のジャンルとして人気を博し、さまざまな絵画的実験が試みられた。

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