2019年4月5日 20:30
新しい結婚式のかたち「iwaigami」。28年目の結婚式に参列した夜のこと【EDITOR'S BLOG】
結婚指輪と小冊(しょうさつ)を桐箱に収めた「iwaigami」のプロダクトは、600年以上の歴史を持つ折形(おりがた)礼法の、“折る、折り重ねる文化”から着想を得て誕生した。ロゴや指輪のデザインなど全体のディレクションはキギが担当。桐箱や小冊に描かれているロゴは、福の鶴と呼ばれる平面的な折り鶴を一枚の紙へ開いた際に現れる折り目がもとになっている。
「iwaigami」のロゴ
結婚指輪を入れるための折形
結婚指輪は、折り紙の形をモチーフとした「ORIGAMI」と、純粋無垢にシンプルに仕上げた「BASIC」の2つのシリーズからなる全7種類を選ぶことができる。
この「iwaigami」の挙式にルールはない。式場で執り行うのはもちろんのこと、例えば自宅で慎ましく、または宴会席で賑やかに、旅先で、デートの最後に...おのおののカップルが選んだ時間と場所で、小冊のページに散りばめられた言葉を、互いに声を合わせて読み上げ、最後に二人の契りの証として名を記し、指輪を交換する。新婚でも、私が参列をさせていただいたこの日のように長年連れ添ったパートナーとの節目としても。
プロダクトでありがならも、ものではなく、大切な時と記憶を刻むための新しい形。