「今だけを見ている」SASUKE:音色が映す新時代vol.4【interview】
それが今なのかなって思います。SNSが発端で始まる問題や事件もよく目にするので。炎上にしたって、悪いのが本人だけじゃない場合もありますし、当人を必要以上に傷つけることになったり、その間にもっと注目すべきことを見逃していたり。声高に反対したいわけじゃないけど、「何やっているんだろうな」「やめたらいいのに」って感じる自分はいますね。
——「J-POPは終わらない」では「日本人はまだ終わらない」とも歌っています。
日本の音楽について書こうとしていたんですけど、書いていたタイミングでやっぱり日々いろいろ起こるので、日本全体のことを歌うようになっていったんですよね。
——新曲の「夏ぼっち」はどんな作品になりましたか?
「J-POPは終わらない」を時間かけて作り込んでいたので、その反動もあって一日でパッとできちゃった曲なんです。あれこれ考えずに自由に作ったら、今思っていたことがまんま曲になった感じで。
「夏らしいことを何もやってないな」「ひとりぼっちの夏でも楽しいって自分に言い聞かせてる」っていう曲になりました(笑)。家で録音したセミの鳴き声が入っていたり、ウクレレを弾いたり、買ってきた風鈴の音を入れたり、あまり使ったことがないコードを試したり、久々に歌よりもラップに重点を置いてみたり、歌詞を読むだけでもおもしろみが出るようにストーリーっぽくしてみたり、新鮮な部分は多いですね。