2019年9月27日 13:00
シモーネ ロシャの成功例に続くロンドン若手デザイナーは?【2020春夏ロンドンウィメンズ総括:後編】
今季は19世紀に建設された劇場アレクサンドラ・パレスをショー会場に、デザイナー、シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)の出身地であるアイルランドの伝統行事から着想を得たコレクションを披露しました。陶器の絵柄、テーブルクロス、壁紙、カーテンなどホームインテリアをヒントにしたプリントや生地によって、どこか温かく懐かしい雰囲気。シアーなチュールを合わせたテーラードや、膝あたりで寄せたギャザーによってバルーンに膨らむシルエットのドレスなど新たな提案もありました。私が特に気になったのはシューズです。ヒールがクリスタルのシューズは「シモーネ ロシャ」のシグネチャーですが、今季はさらにパールやスタッズといった甘辛ミックスの装飾が施されており挑戦しやすそうでした。ショーを見ていたアナ・ウィンター(Anna Wintour)が、フィナーレ直後に小走りでバックステージへ向かいロシャを祝福していた光景が印象に残っています。ウィンターもうならせる、エモーショナルでダイナミック、最上級にカワイイコレクションでした。
シモーネ ロシャ2020年春夏コレクション
シモーネ ロシャ2020年春夏コレクション全ルック
今季私が出会った中で気になる若手デザイナーが2人います。