2020年10月27日 14:00
ミレニアル世代のSHOOPの見るアフターパンデミック
ラッパーのDRAKEやOctavian、R&BシンガーのTinasheなどが着用したことで音楽カルチャーとも親和性が高いブランドとして知られている。
パンデミック以降のシーズン全体に流れるディストピアな空気感から着想を得たという今回のコレクションは、フードとオーガンジーのマスクに覆われたテクニカルナイロン素材のミリタリーコートや、フロントのジッパー使いで表情を変化させるパンツなど、ハードな印象をグラデーションのニットやトランスペアレントなアイテムとのスタイリングで全体を和らげている。
冷戦下のボーンレコード(レントゲンレコード)をイメージさせる手形のプリント、防災ずきんからヒントを得たというマスク・トートバッグ、取り外し可能なマスク/ポケット・シャツなど、ファイナルホームの元デザイナー須田伸一とのコラボもコレクションのストーリーを広げさせてくれて面白い。Text by Tatsuya Noda
ゴヤールのコーラル色バッグ、“タツノオトシゴ”刺繍のトートやラフィア素材のメッシュバッグ