2017年10月19日 22:00
タカヒロミヤシタザソロイスト.2018年春夏コレクション - 運命の女性から見える男性の本当の姿
タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)がAmazon Fashion Week TOKYOに参戦。初のランウェイショー形式で、2018年春夏コレクションを2017年10月16日(月)秩父宮ラグビー場にて発表した。
テーマは「femme fatale fellow」。男性にとって運命の女性を意味する”ファム・ファタール”。これは、これまで多くの作家・アーティストが挑んできたテーマの一つだ。デザイナー宮下貴裕は、今季”ファム・ファタール”に自分を重ね、己から距離を置いた疑似的視点からファッションと向き合った。
女性目線で描かれた新作ピースは、どこか曖昧で抽象的な雰囲気が漂う。というのも、ほとんどすべてのピースは、シースルーまたはペーパーライクな軽い素材で作られたフードコートで覆われていて、詳細が露わにされていないから。
光の加減で映し出される内部からは、ライダースジャケットやテーラードジャケット、そしてメンズワードローブの定番であるシャツなど、至極男性的な装いが見られる。
ジャケットの袖口にあしらわれたフリンジ、胸元を走る刺繍からは、タカヒロミヤシタザソロイスト.の主旋律となるウエスタンな要素が感じられ、ヨーク、ポケット部分に落とされた稲妻のモチーフがロックな精神を視覚的に表現する。