くらし情報『「ミュシャ展」静岡市美術館で開催 - アール・ヌーヴォーの旗手、初期から晩年まで約250点』

2018年4月29日 17:45

「ミュシャ展」静岡市美術館で開催 - アール・ヌーヴォーの旗手、初期から晩年まで約250点

こうした渡米先の仕事には、すでにパリ時代から構想を抱きはじめていたという《スラヴ叙事詩》制作の実現化に向けて、十分な費用を準備するという目的があった。

第4章 故郷への帰国と祖国に捧げた作品群
第4章では後半生、ミュシャの故郷への思いにあふれた作品群を並べる。晩年は、帰郷後もポスターや貨幣のデザインをしていたが、作品に描かれる女性は、アール・ヌーヴォー期を彷彿とさせるものの、より民族主義的な雰囲気をたたえるものが多く存在する。そしてこの晩年の大作として知られる全20点からなる《スラヴ叙事詩》を仕上げるために奔走したという。ミュシャの後半生は、スラヴ民族とその文化へ身を捧げるものであった。

世界屈指のミュシャコレクター厳選の約100点も静岡展特別出品
世界一のミュシャコレクターであった今は亡き土居君雄のもと、長年ヨーロッパに在住し、ミュシャ作品を収集、コレクションの形成に携わった尾形寿行。尾形は、土居亡き後にその遺志を継ぎ、ミュシャ作品の世界的な収集家として知られている。

本展では、尾形の厳選したミュシャ作品から、アール・ヌーヴォーのパターンの教科書とされる『装飾資料集』全72点を含む約100点を静岡展のみ特別に展示する。

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