2018年7月4日 15:00
サスクワァッチファブリックス 2018-19年秋冬コレクション - 魂の宿る神秘的な衣装を現代に
その他、ジャケットに施された紐で留めるボタンや、垂れ下がるフリンジ、織りで表現された文様、記号のような柄など、エキゾチックなモチーフの数々は、独自性のある世界観を構築していく。
着物を思わせるシルエット
アウターの縦長のフォルムや、布の分量をとって作られた、ゆとりのあるボリューム感のシルエットは、“着物”を思わせる。落ち感のある素材で仕立てられたガウンコートは、下に重ねて着たインナーや合わせたサルエルパンツと同調しながら緩やかなドレープを描く。肩の部分を落とし、孤を描くようなラインのコートは、打ち合わせを広く取ることで中にきたドレスの模様を引き立てる。
ボトムスもワイドな造形がメイン。サルエルパンツ、ワイドクロップドパンツ、袴のようにハイウエストのパンツ、オーバーオールなど、多彩なバリエーションのパンツが揃う。ゆったりとしたパターンではあるが、佇まいは鋭く端正だ。服の造形の美しさが、モダンで凛とした表情を作り出している。
身体を包み込むようなダウンコートは、ダイナミックなシルエットながらも静かで落ち着いた空気感の1着。アシンメトリーに施された大胆なステッチや、滑らかな曲線を描くようなパターンメイキングがモードな雰囲気を演出する。
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