2018年7月20日 18:00
「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」展が東京都庭園美術館で、ショーメの宝飾品など
ヨーロッパから遠く離れた地の造形にいち早く目を向けたのは、ファッションの分野だった。会場では当時のファッションデザイナーたちが生み出した作品や、彼らがかつて所蔵していた品を目にすることができる。
たとえば、アフリカ美術の造形に価値を見出した、パリのファッション・デザイナー、ジャック・ドゥーセが所蔵していたピエール=エミール・ルグランの《アフリカの椅子》を展示。中近東風の衣装による夜会「千二夜」を開催するなど、異国の地の色彩やスタイルを取り入れていたポール・ポワレによる《ローブ》にも注目だ。
その他にも、ヴァン クリーフ&アーペルの《中国風の卓上時計》や、《ターバン用のブローチ》、ショーメのジョゼフ・ショーメによる《パウダー・コンパクト》、マルセル・ショーメによる《ペルシア風装飾のシガレット・ケース》などから、当時のデザイナーたちが異境のデザインをどのように取り入れていたのかを垣間見ることができる。
【詳細】
「エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し」
会期:2018年10月6日(土)~2019年1月14日(月・祝)
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)