2019年3月2日 15:30
サンローラン 2019年秋冬ウィメンズコレクション - 漆黒の世界で浮かび上がる強い光
タイト&ショートの“お決まりスタイル”に変化
また、クリエイティブ・ディレクター アンソニー・ヴァカレロの新しい試みも印象的だった。就任時からずっと追求していた、タイトフィット&ショートレングスを封じるかのように、ファーストルックでは、モデルの華奢な身体に合わないボリューミーなロングコートを投じた。肩周りを隆起させたスクエアショルダーが特徴的で、素材は厚手のウールのようだ。スリムパンツ&シースルートップスの“いつものスタイル”を覆い隠すように登場させた、男性的なアウターは意外性があり印象深い。
極短パンツ 対 膝下アニマル柄スカート
とにかく極短であることを追い求めていたボトムス群にも、変化。膝下まで伸びたタイトスカートとロングブーツのコンビネーションで、肌をみせないスタイリングをアクセント的に起用していた。レオパードやゼブラ模様と毛足の長いファー、異素材ミックスのアニマル柄スカートは、黒一色の世界ではやけに存在感があり、強いパワーを持っているように見える。スカートルックでも、膝下丈のティアードスカートを登場させ、ロングスリーブトップスとマッチさせることで、これまでのアンソニーとは異なる肌の露出の少ないスタイリングを披露していた。
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