映画『第三夫人と髪飾り』世界遺産を舞台に描く、14歳で富豪の第三夫人となった少女の物語
映画『第三夫人と髪飾り』が、2019年10月11日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー。
美しい桃源郷にやってきた“14歳の第三夫人”
19世紀の北ベトナム。男児を産むことが女の唯一の務めであった父権社会の時代を描いた本作は、絹の里の富豪に14歳で嫁ぐ“第三夫人”主人公メイと、彼女を取り巻く愛憎・哀しみ・希望を美しく官能的に描いた甘美なドラマ作品。最初から、生きる場所も役割も定められていた女たちの複雑な感情を、まるで桃源郷のような美しい景観と共に映し出す。
舞台はベトナムの秘境・世界遺産チャンアン
物語の舞台として描かれる絹の里は、首都ハノイから南へ約90キロに位置するニンビン省チャンアン。奇岩が連なる断崖絶壁の山々と、その麓を流れる川などが織りなす景観、鍾乳石が垂れ下がる神秘的な洞窟などが広がる魅惑の地だ。
2014年には、チャンアンを含むベトナム北部・ニンビンの一部が世界に約30か所しか存在しない世界複合遺産として登録。その絶景を求め、世界中から観光客が押し寄せている。
新鋭監督アッシュ・メイフェアのデビュー作
メガホンを取ったのは、ベトナム人のアッシュ・メイフェア。