2019年10月20日 20:00
HARE 2020年春夏メンズ・ウィメンズコレクション - 日本の“ハレの日”に向けて
着物独特の前合わせのディテールは、アシンメトリーのロングベストに名残を感じさせ、さらにプリーツやスリットが施されることで機能的で、モダンな動きを見せている。
今と昔の融合で生み出す軽やかさ
素材では、シアサッカーやオーガンジー、テクニカル素材など現代的なファブリックが軽やかさを生み出しているのが印象深い。春夏のアクティブな印象を促すメッシュの存在も目を引いた。もともと和服に使われる絞りのようなファブリックも混ざり合い、柔らかなジャケットやパンツに和の表情を浮かばせた。
時折混ざる和の要素として、歌舞伎プリントが力強く配されている。また、それらを彩るカラーリングには、黒や白、さらに日本を想わせる朱などを交えながら表現。昔は高貴な色とされていた紫色は、今季のテーマを捉えるにふさわしい選択だ。
“日本の文化”をモードに捉えたシューズやアクセサリー
今季はコラボレーションも多彩。
特に小物では、静岡の下駄メーカーである「みずとり」や、“ひらがな”をデザインに用いるアクセサリーブランド「ひらがな(Hiragana)」とコラボレーションしている。シャークソールのウィメンズサンダルやビブラムソールのメンズスニーカーなど機能的なシューズがある一方で、視線を奪った「みずとり」