くらし情報『展覧会「フランス絵画の精華」大阪市立美術館で - バロック~ロココの変遷、仏美術史を辿る約80点』

2020年2月21日 16:30

展覧会「フランス絵画の精華」大阪市立美術館で - バロック~ロココの変遷、仏美術史を辿る約80点

こうしたフランス古典主義を代表する作品として、《コリオラヌスに哀訴する妻と母》も海を渡って日本へやってくる。

ヴァトーとロココ美術
17世紀のフランス古典主義に代わって、18世紀に全盛期を迎えたのが、優雅で装飾的なロココ様式。ジャン=アントワーヌ・ヴァトーは、個人の幸福への願望を描いた最も独創的な画家として知られ、アカデミー様式とは異なる新たなジャンルを切り開いたことから、ロココ美術の創出者のひとりとされる。

その後、ロココ美術は、フランソワ・ブーシェらによって18世紀半ばに最高潮に達するものの、特有の官能性や軽薄さに対する批判がはじまり、再び古典主義的な回帰へと向かうこととなる。本展では、こうした流れを、ロココ様式を代表する画家ジャン=アントワーヌ・ヴァトーの役割に注目しながら辿っていく。

新古典主義の発展
さらに本展では、19世紀に活躍した画家たちの作品にも焦点が当てられる。ロココ芸術を筆頭にした装飾美の強い芸術に対して、否定的な価値観を表した「新古典主義」、そしてその後に登場した「ロマン主義」は、フランス絵画の転機とも言える。

特に今回取り上げるのが、フランス革命や、ナポレオンによる対外戦争などが当時の芸術作品に与えた影響。

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